犬のしつけ 6.噛み癖をなおす


犬の噛み癖

 

子犬の時に指や手にかじりつくのは愛くるしいものですが、子犬の歯は鋭いので甘噛みでも意外と痛かったりします。子犬の歯がはえてくる時期はカユミをやわらげる為にいろんな物を噛みたがります。ただ、成犬になってから犬が人を噛んでしまうと問題ですので、子犬の時に噛まないように訓練することが一番オーソドックスな方法といわれます。成犬になっても決して訓練できないわけではありませんが、子犬の時に訓練すると良いでしょう。諦めずに根気強く向き合って訓練を行ってあげてください。

 

痛いと教えましょう

 

先ず、子犬または成犬でもじゃれついて甘噛みをしている場合は、飼い主が"痛い!"と大声で言いましょう。おおげさに痛がったり、噛まれた後に犬を無視することも効果的な方法だそうです。そうすることで、犬は噛むのは良くないことだと認識することが出来ます。犬が本気で噛んでしまう場合には、噛まれている手を自分の方に引くのではなくて逆に喉に向かって押し込みます。そして押し込みながらこの行動が良くないことだと認識させるために犬の目を睨み付けながら、"いけない"、"ノー"などの言葉を使ってなるべく低いトーンの声で叱ります。叱る時は必ず噛んだ直後に行ってください、時間が経ってから叱られては犬は困惑してしまいます。この訓練でも大事なのは一貫性です。日によってやり方がまちまちだったりすると犬の訓練は上手くいきません。

 

注意点

 

感情にまかせて犬をたたいたり、けったりすることは犬との信頼関係を壊してしまいますので絶対にやめてください。犬が噛んでしまう時は、不安や恐怖から噛んでしまうことが殆どです。例えば、お家にはじめてのお客様が来た時に噛んでしまう場合も同様の理由からです。まずどうして噛んでしまったのかを考えてあげましょう。接する人間が限られてしまうと、犬は初めて会う人を必要以上に怖がってしまいます。普段からいろんなところに連れて行ってあげて、人に慣れさせるということも必要な訓練になってきます。はじめてのお客さんには、犬をちゃんとお客さんに紹介しておやつをあげてもらうことも犬の不安や恐怖をやわらげる効果があります。動画では"子犬の噛み癖のなおし方"について説明しています。

 

成犬の噛み癖の直し方

 

飼い主にとって成犬に噛まれることは、子犬に噛まれるより身体的にも精神的にもダメージが大きいものです。成犬の噛み癖を治すのは時間も忍耐力も相当必要になります。まずどういう状況で噛んでしまうのかを確認してみましょう。成犬になってから犬を迎え入れると犬も飼い主も警戒心が強くなってしまいがちです。飼い主は数回噛まれただけでも、過剰に反応してひるんでしまう場合が多くあります。そして成犬になってから新しい飼い主と出会うことは、犬も上手く順応できなくて、ちょっと苦手な触られ方をしたぐらいで過剰に反応してしまいます。食事をしている時に触ったり、いきなり後ろから触る、犬の目線に合わせずに急に頭を撫でるといった接し方は注意が必要です。噛み癖が無い犬でも噛んでしまうこともあるようです。警戒心を解き打ち解けるまで数ヶ月はかかるものです。犬と向き合いながら時間をかけて訓練しましょう。

 

犬を迎え入れてから数ヶ月経って、嫌がる触られ方を避けていても噛まれてしまう場合には、人を噛むことが良くないと理解していなかったり、主従関係を理解していないことが多いようです。この場合の対処法としては主に2通りあります。

 

1つ目の方法は、小型犬に限られますが力で抑えることで主従関係を教えて噛み癖を治す方法です。噛んだら直ぐに手で犬の口を抑え開かないようにします。犬が落ち着いたら放してあげます。または噛まれたら、噛まれた手を引かずにさらに喉元に押し込むようにします。すると大概の犬は噛むのを躊躇し始めます。噛むたびにこの対処法を繰り返してください。但し、この方法は飼い主が犬を完全に力で抑えきることができる場合のみ有効な方法です。

 

2つ目の方法は、リーシュトレーニングです。警戒心が強い中型犬以上であればこちらの方法をおすすめします。リーシュトレーニングは、飼い主が行きたい方向に犬が従うというトレーニングなので主従関係を確立していくうえで非常に有効的な方法です。飼い主の行きたい方向を伝えたり、犬が自分勝手な行動したときには手首のスナップを使ってリーシュを引っ張ります。この時引っ張り続けない様に気をつけてください。犬の引っ張る力が強く、飼い主が軽く引っ張っても反応が薄い場合は、軽くクビが締めつけられるチョークカラー(チェーン)を使うと効果的です。

 

本来子犬の時にしつけておくべき噛み癖を治すのは簡単なことではありません。忍耐と愛情をもって取り組んでみてください。