犬のしつけ 5.リーシュ トレーニング


リーシュ=綱

 

犬と飼い主にとってリーシュ(綱)トレーニングは大切な訓練です。綱につながれることで犬はより安全に振舞え、犬とのコミュニケーションも図り易くなります。子犬でも生後8週間ほど経っていればリーシュトレーニングをスタートできます。ほとんどの犬は数週間で身に付く訓練ですが、犬種などにより時間がかかってしまうこともあります。決して焦らないようにしてください。首輪に慣れさせる時は無理をせず、首輪を極端に嫌がってしまう時は外してあげましょう。言うことを聞かせたいために綱をグイグイと引っ張るのは効果がありません。力を入れずに手首を捻る程度で綱を引けば十分です。他の訓練同様に一貫性をもつことが大切です。例えば、今日は綱を引かずに犬に引っ張らせることにして、明日は引っ張らせなかったりすると犬は混乱してしまうでしょう。

 

首輪に慣らす

 

リーシュトレーニングは、まず犬に首輪を付けるところから始まります。首輪のサイズは付けた状態で指2本分が入るぐらいが適正のサイズです。犬に合ったものを選んであげましょう。首輪を付けたことのない子犬などは違和感があるので始めは嫌がると思いますが、そんな時は焦らずに気長に慣れるのを待ってあげてください。餌をあげる前に首輪をして食べ終わった後に外してあげたりすると、付けることに前向きに取り組めるようになります。数日間付けたり外したりを繰り返すと大抵の犬が首輪に慣れますが、もし極端に嫌がるようであれば首輪をより抵抗の少ないクツの紐等を使って慣れさせてあげると良いでしょう。

 

リーシュを使う

 

犬が首輪を付けることに慣れたら、リーシュ(綱)を使って訓練を始めます。犬が綱を引っ張ってしまうときには、必ず飼い主はそこで止まってください。止まったら犬を呼び寄せ、足元まで来たら褒めておやつをあげます。これを繰り返すことで、犬は‘引っ張ってしまうと散歩が出来ない’と理解します。犬に綱を引っ張らせないで飼い主の横を歩けるようになったら、左右に曲がったり、来た方向に戻ったりしてみましょう。綱を軽く引くことで、犬に飼い主の行く方向を教えてあげます。忍耐強く行うことが大事ですが、犬の注意が散漫になりやすい場合はご褒美のおやつの量を増やしたり、興奮しすぎてしまう場合は呼び戻すたびにお座りをさせたりして落ち着かせることが効果的な方法です。

 

必要な物

 

長めの綱、おやつ

 

ロングリーシュトレーニング

 

リーシュトレーニングを繰り返し行いマスターすると、犬は飼い主の横を沿うように歩くことが出来るようになります。ここまできたら次の段階はロングリーシュトレーニングです。リーシュトレーニングやロングリーシュトレーニングを経ずに伸縮リーシュを使う方もいらっしゃいますが、あまりお勧めできません。飼い主から離れたところに犬がいてもコントロールできるようになってから伸縮リーシュを使いましょう。ドッグランで安心して犬を遊ばせることができるようには、どんな状況でも飼い主が犬を呼び戻すことが出来るということが前提になります。ドッグランではたくさんの犬がいるので、普段より興奮してしまいます。犬同士のトラブルで嫌な思いをしない為にも、ロングリーシュでしっかりトレーニングをしてからドッグランに連れて行くことが大切でしょう。

 

 

 

1.先ずロングリーシュを用意しましょう。ロングリーシュは5~10m程度の長さで、紐の太さが細すぎないものが良いでしょう。細い紐で力のある犬に引っ張られてしまうと手が痛くなってしまいトレーニングどろこではなくなってしまいます。ロングリーシュの利点は必要な時にリーシュを手繰って呼び寄せることが出来る点です。伸縮リーシュはロングリーシュでしっかりとトレーニングしてから使いましょう。

 

2.ロングリーシュトレーニングを行うときはできれば広い公園などで行いましょう。障害物の少ない広場を見つけられない場合にはロングリーシュは5m以下の短めのものを用意することをお勧めします。トレーニングに必要なおやつとロングリーシュの準備が出来たら、金具を犬の首輪に繋いで犬が好きなように歩かせます。犬には繋がれているのが分からないように、自由に歩かせている時はリーシュを引っ張らないでください。犬を良く観察して距離を置いて追いかけ、ロングリーシュが伸びきらないように注意してください。

 

3.ロングリーシュに繋いでしばらく自由に歩かせてから犬の名前を呼んで呼び寄せます。名前を呼んだ後直ぐに近くに寄って来たら、褒めておやつをあげてください。呼んでも来ない場合は、ロングリーシュを手繰って呼び寄せます。はじめのうちは直ぐに戻ってこないこともあると思います。そんな時もイライラせず、少しでも戻る意欲を見せた時は褒めてからおやつをあげます。例えば呼んでも反応しなかったが、ロングリーシュを軽く引っ張ったら飼い主のところに戻ってきた。こんな時もしっかり褒めておやつをあげてください。この動作を繰り返しトレーニングすることで、名前を呼ばれた時に飼い主のところにいくと良いことがあると犬が理解します。大きな声で名前を呼ぶ代わりに笛を使うという手もあります。

 

4.ロングリーシュで引っ張らずに自由に歩かせていると、犬は拾い食い、植え込みを掘り起こす、他の犬にしつこくする等の飼い主を困らせるような行動をするときがあります。こんな時は直ぐに”ダメ”と言って犬の動きを制止します。女性には難しいかもしれませんが、低いトーンの声で”ダメ”と言うようにしてください。高い声で言ってしまうと興奮してしまう犬も多いので注意が必要です。何回も繰り返し”ダメ”と言うのもコマンドの効力を弱めてしまうので止めてくだい。”ダメ”と1~2回言っても犬が止めないときはロングリーシュを手繰り寄せ飼い主の元に戻しましょう。

 

※ 2~4のポイントを抑えて繰り返しトレーニングを繰り返してください。飼い主からの距離が離れれば離れる程、犬をコントロールすることは難しくなります。ロングリーシュトレーニングは飼い主の忍耐力が相当に必要となりますが、犬との信頼関係深めるためにも有効なトレーニングです。犬とのキャッチボールや、フリスビー、アジリティ等をやりたいと考えている方には必ず必要なトレーニングとなりますので、是非マスターしてください。