犬のしつけ 4.お座り・伏せ・待て


訓練で大切なこと

 

犬を訓練する場合、訓練方法に一貫性を持たせることが大切です。訓練を行うときには先ず最初に犬の名前を呼びます。例えば"太郎 お座り"という様に、犬は名前を呼ばれることで注意を飼い主に向けるようになります。次に、出来たら褒めてあげることです。おもいっきり褒めてあげることを忘れないでください。訓練を行う時は、犬がお腹を空かせていたり、寂しがっていたり、又はつまらなそうにしているときに行うと効果的です。訓練が終わったらご飯をあげたり、遊んであげたりすることを習慣にして、犬が訓練に対してポジティブに取り組めるようにしてあげてください。最後に、叱る時には体罰ではなく、声のトーンを低くして叱ってあげてください。体罰は犬との関係で大切な信頼関係を崩してしまいます。トレーニングが上手くいかない時は、休憩しましょう。犬の集中力はそれほど長く続きません。1回10~15分を1日に2~3回が理想的です。動画は、お座り、伏せ、待ての訓練の方法についての動画です。

 

お座り

 

散歩用の綱に犬を繋いで、綱を足で踏む様にして片膝をついて犬の横に座ります。片手で綱を持ち、もう片方の手で餌(ドッグフード一粒やおやつのビスケットなど)を犬には見えないようにして握ります。そして、餌を握った手を犬の視線より少し上にかざすようにして犬に餌を認識させてから、餌をもっていないほうの手で犬の体に触れてお座りに導きます。犬がお座りの動作をし始めたら、はっきりとした声で"おすわり”と言ってあげてください。お座りが出来たら餌をあげ、褒めてあげましょう。直ぐに出来なくても何度も根気強く続けます。ただし犬が飽きてしまったら訓練をストップしてください。犬の体を触りながらお座りさせる時は、腰を無理やり押し下げてしまうと、犬の腰を痛めてしまうので注意してください。餌を握っている手を少し上にあげたり、犬の方に近づけたりすると大抵の犬はお座りをしてくれます。

 

伏せ

 

お座りをさせたら、その状態から同じように餌を握った手をかざして餌を認識させます。そこで餌を与えずに握った手を地面に近づけていきます。犬が伏せの動作をし始めたら、はっきりとした声"伏せ"と言ってあげましょう。伏せが出来たら餌をあげ、褒めてあげてください。伏せの時は頭を押さえて無理やりさせないようにして下さい。餌を握っている手を犬の前脚の間に近づけるように手を下げていくと、犬も伏せをしやすいはずです。お座りと同じように無理強いはしないよう気をつけましょう。

 

待て

 

伏せと同じようお座りをさせたら、その状態から犬の目の前に向き合って立ちます。綱を持っていない手を広げ、手を犬の目の前にかざすようにして、"待て"とはっきりと言います。最初は10~15秒の短い"待て"からスタートして、お座りの状態で待つことが出来たら餌をあげて、褒めてあげましょう。待つ時間をだんだん長くしていき、犬から離れたところで立つようにしてきます。待てが出来るようになると、散歩中にトイレの片付けをするときにも待つことが出来るようになるでしょう。実用的で便利なしつけなので、焦らずに根気強く行いましょう。

 

必要な物


長めの綱、おやつ

 

ロールオーバー

 

お座り、伏せ、待てがマスター出来れば、散歩中に座って待たせたり、家にお客さんが来たときに伏せて待ったりと日常でも頻繁に活用できます。これらの基本コマンド(命令)をマスターできたら、ワンランク上のコマンドを覚えてみましょう。犬が伏せをした状態から仰向けになって、背中をつかって立ち上がる動作をロールオーバーと呼びます。以下のステップでやってみてください。

1. 犬に”伏せ”をさせます。この状態で、おやつを犬の鼻元に持って行きおやつの存在を認識させます。犬がおやつを認識したら、おやつを持った手を犬の耳のほうへと移動させていきます。何度かやってみると分かるのですが、犬が横になって両前足を重ねていて、どちらか片方の腰に体重をかけている状態のときはロールオーバーしやすい体制になります。慣れないうちはこの体制を作ってあげてから練習した方がよいでしょう。

 

2.1の伏せの状態から、首輪に沿わせるようなイメージで肩の方におやつを持った手を移動させます。犬がおやつを追うと、自然に体が転がり始めます。横になった状態で待てを覚えさせると、横座り待てが出来るようになります。このコマンドは濡れたお腹の毛を乾かしたり、ブラッシングするときに便利なコマンドになります。

 

3.2の横になった状態から更におやつを(犬の)後方に持っていくと犬は仰向けになります。仰向けの状態で待てを覚えさせると、いわゆる”死んだフリ”が出来るようになります。犬との日常生活で頻繁に使うコマンドではありませんが、獣医に行って診察してもらう時には非常に助かるコマンドです。覚えていても良いかもしれません。

 

4.3の仰向けの状態から更におやつをグルッと前方に戻すと犬は一回転して伏せの状態に戻ります。一連の動きができたらおやつをあげて褒めてあげましょう。いままでのお座り、伏せ、待てに比べると高度なコマンドになりますので繰り返し練習する必要があると思います。毎回おやつをあげる時には必ずロールオーバーをするなど、覚える迄は習慣にしてしまうと早く身に付くでしょう。